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第1回高野山森林鉄道跡探訪

先月末、地元民からの誘いで高野山森林鉄道の跡を見学に行ってきました。
かつては高野山周辺に広大な路線を有し、近畿最大の森林鉄道とも言われたこの鉄道でしたが、モータリゼーションの波でトラック化され1959年に廃止。線路跡は道路に転用されるなどして現在でも随所でその遺構を見ることができます。


集合場所の河内長野までは非常に遠いのでスルッと関西3dayパスが便利です。
せっかく3dayパスがあるので未乗区間を潰しながら河内長野へ。集合も10時ということで時間もありますし。

ということで、切符をフルで生かすために綿密な計画を立てて初電で出ようと思ってましたが寝坊。いつも乗り潰しのときは効率重視で余裕のない第一希望のルートを決めてるので、ちょっとでも遅れが生じると予定が崩壊します。なので寝坊したことでブルーになってましたが、パン焼いてる間の2分で調べた結果、JRで数駅エスケープすれば追いつけることが分かったので出発です。


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若干JRで追いかけてなんとか予定のちょっと前の直特をキャッチ。
阪急に乗り換えて西北から北上。宝塚~蛍池を潰してモノレールで山田へ。
千里線も山田から北と淡路以南を残してたので、北千里に出てから一気に動物園前まで南下。ついでに堺筋線の残り区間も潰しときました。淡路で今日の同行者の南海回り班とニアミスして南海経由を勧められましたが、こっちには使命があるのでパス。
んで、最後は近鉄に乗って古市へ。去年の冬に乗り損ねた近鉄長野線を単独で走破して終了。沿線にあった非常に視認性の高い某宗教団体系の仏具店を見てユニバーサルデザインとは何かを考えてたら見知った河内長野駅に到着です。

改札でツアー参加者と合流して駅前のスーパーで弁当や惣菜を確保。これから四国にも引けを取らない秘境に向かうので食料の確保は最重要課題です。バーベキューは山ごと燃えるのでやめましょう。


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河内長野市から一山越えて再び山を登っていきます。3週間前に見たような道をどんどん上がっていくとどんどん深い山に入り込んでいきます。
山を登って着いたのははなさかドライブイン。昼飯を食べたらドライブインからちょっとした山道を下って10分ほどの花坂隧道。道の途中で「熊に注意」の看板を見つけたので歌いながらハイキング。私が歌ったら「熊呼びそう」と言われてミュージカル登山終了。

この花坂隧道,元は森林鉄道が走っていて森林鉄道の廃止後整備されて道路に転用されたものとのこと。荒れ果て立ち入り禁止になってますが、覗いてみると400m先の向こう側(ドライブイン方面)が見えてるのでまだ崩れていない模様。消えかかった2m制限の標識が道路だったことを示しています。


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トンネルからちょっと戻って軌道跡を臨む。右端のカーブミラーのさらに右がトンネルです。線路はそこから左の電柱の向こうの道を通っていた模様。真ん中の木の幹が見えてるあたりは石垣が積まれてるので、ここも鉄道施設の遺構でしょう。


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反対側へ。この道は二つのトンネルが連続しており、こっち側にはごく短い花坂第二隧道があります。休止直後に探訪した方の記事を見ると奥の長い花坂隧道は入口の断面は四角で途中からアーチ型に手掘りにとわずか400mの間に目まぐるしく変化するようです。
この花坂隧道、今では木が生い茂りトンネル内には水が溜まって到底入れたもんじゃありませんが、なんとわずか10年前までは現役の道だったらしく、入口の所に「平成18年8月17日~未定」と書かれた通行止めの看板が倒れてました。今では反対側に抜けるには国道を迂回しないといけませんが、まあ人家もないしわざわざ抜ける人もいないんでしょう。てか400mのトンネルで車一台通るのがギリギリなのに対向車来たらどうすんねん。


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続いての物件は林道沿いにあるコンクリート橋。林鉄跡の中でも一番分かりやすい遺構。橋梁上にはまだ枕木も残ってました。


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橋梁の下を流れる川にはさびて曲がった線路が転がってました。現在進行形で風化が進んでます。


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さらに山を登って続いて来たのは湯川トンネル跡。道路から茨道を越えた先に埋もれてます。入り口に土が盛られてるのは侵入防止のため。
内部は崩れ、すぐ行き止まり。風は奥から吹いてたので貫通はしてるようです。
トンネル内の空気が冷えてるのと中に溜まった水のせいで白いもやが湧き上がってて怪しい雰囲気。実際トンネルの入り口に顔近づけるとめっちゃ冷たいです。

よく見ると碍子が残ってますね。


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湯川トンネル方面を車道から。深い藪の奥なので夏に侵入するのは難しいでしょう。
藪の中には道路の旧道も残っており、平成8年に今の道ができるまで使われていた模様。


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高野山町内に入ってちょっと観光してから極楽橋方面へ山道を下って行きます。
清不動堂の裏にある不動坂トンネルは入り口から手堀りで言われないとトンネルだか洞窟だかわかりませんが、まだギリギリ貫通してます。


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同じ立ち位置から振り返って清不動堂方面。
線路はかなりの急カーブで曲がって清不動の脇を抜けて奥の川沿いへ降りていたんでしょうか(赤線)。こうして見ると相当無理矢理な配線です。よくこんなところを鉄道が走ってたものです。線路跡の脇から水出てるし...


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ちょっと下って神谷地区の山中にある神谷トンネル。めっちゃ遠いので分かりにくいですが、真ん中に確かにトンネルがあるのが見えます。手前には線路跡と思わしき土の盛り上がりも見えました。
トンネル付近はだいぶ荒れて、入り口は崩落し内部も5mほどで崩れてる模様。


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んで、そのトンネルの近くにはいかにもといった感じの橋脚群と橋台。橋脚は比較的新しく見えますが、識者によるとこれが線路跡とのこと。橋台の上には廃材や廃車体が積まれており遺構は埋もれつつあります。


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さらにもう少し下って切り通し。これも遺構らしいです。さらに進むと民家に突っ込んでいってますので割愛。


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眼下に南海電鉄の線路が見えてきたところで今度はインクラインの遺構と言われている物が。コンクリートが剥がれ落ちた部分が中途半端に修復されててなかなか謎。この構造物の横には細いレールを組んだ申し訳程度の落石防止柵が設置されてました。


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そして南海電鉄の線路の極楽橋駅手前のトンネルを走る道路。この道路、一見するとただの山間のぐにゃぐにゃの道ですが、道路を支える橋げたをよく見てみると1つ怪しい橋脚が混じってます。


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周囲のコンクリート橋脚とは明らかに違う石積みの橋脚。頭は草に覆われてますが今でもしっかり立っています。
道路の載ってる橋自体は林鉄の構造物が撤去されてから建設されたようですがなんで1本だけ残ってるんでしょう?


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さっきのポイントから南海の線路はトンネルをもう一つ、道路は山をぐるっと巻いてすぐに極楽橋駅の横に出ます。留置線の土台の横の土の道が線路跡。林鉄は赤い極楽橋の下に潜って川を渡ってたようですので早速車を降りて見にってみます。


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対岸の極楽橋の下から観察してみましょう。
川の真ん中には橋脚、奥には橋台(極楽橋の橋脚の真横の草が生い茂ってる部分、上から見ると川にちょっと張り出してる)。そしてこっち側の岸にも橋台(手前の出っ張り)。しかし、何かがおかしい。


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橋の上から線路跡を眺めてみると、なんと山側の橋台が線路の伸びていた奥側ではなく若干手前側にずれて配置されてます。なんででしょう?
橋台の奥にも何かの構造物が見えますが、これは橋台じゃないらしいし線路はZ字を描いて走ってたんでしょうか。いくら軽便とは言え割と無理矢理な配線です。詳細不明。
線路跡はそのまま山側を通って高野山方面に向かっています。


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川岸をうろついてると地面に何かが埋まってたので掘り出したら貫録ついた怪鳥発掘。せっかく発掘したので近くの地蔵の横に置いておきました。これから高野山への旅人を見守り続けることでしょう。


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最後は極楽橋から川沿いを下って花坂線との分岐点を観察。橋台と木に埋もれた橋脚が残ってました。

これにて今回の探索は終了。難波で飯食ってお開きとなりました。夏は虫が多そうなので次回は1年後になるでしょう。
ちなみにこの後同行者のスマホがぶっ壊れたり、私は家に帰ってから急に耳が聞こえにくくなったので何かに憑かれたのかもしれません。耳鼻科に行ったらストレスと言われてすぐ治りました。謎。

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  1. 2016/04/17(日) 17:31:34|
  2. おでかけ
  3. | コメント:2
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コメント

やったぜ。

山奥の寂れた雰囲気がいいなと思いました。

よくわからない鳥くんを拾ってあげる山田くんの優しさすき。
  1. 2016/04/17(日) 19:25:21 |
  2. URL |
  3. 去年種を蒔かれたミント #-
  4. [ 編集 ]

去年種を蒔かれたミントさん
いつもご観覧いただきありがとうございます。
本当に山奥の廃村みたいなのもあってちょっと怖いぐらいでした。一人ではちょっと近寄りがたいぐらいです。
  1. 2016/04/20(水) 16:28:56 |
  2. URL |
  3. 山田弘 #-
  4. [ 編集 ]

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